社会人が博士号を取るまでの記録

このブログは,社会人が理学の博士号を取るまでの記録です.

ゼロからモノを作ること

ゼロからモノを作るのは,思っている以上に大変な作業だ.モノというのは例えば飛行機や薬のような物体あるいは物質もあれば,報告書やパワーポイント資料のような形式の情報もあるので,様々である.どんなモノであれ,それがまだ全く存在していない状態,いわゆるゼロの状態から,他人に認知してもらえる品質のモノを作るのは,並大抵のことではない.

 

自分でゼロからモノを作ったことのない人は,しばしばこの作業を軽視しがちだ.おそらく,自分はもっと効率的にモノを作れると思い込んでいることが理由ではないかと思う.モノを作る時,どうしても,作っている人にしかわからない小さな問題が続出する.それらの問題を一つ一つ潰していって,なおかつ納期や同僚とのチームワークを意識しないといけない.それらの問題は,一つ一つが小さいため,周辺の人たちの目には止まらないので,周辺の人たちは「うまくいっている」という認識しかできないのである.

 

ゼロからモノを作っている人が報われる世の中になってほしい.